資産運用

資産運用は収益性だけが目的ではありません。

資産運用と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?

株式投資?FX?リスクがあって、危険で怖い・・。 漠然としたイメージを持っていて、「私には向かない」と思っていませんか。

資産運用は日々の生活や将来使い道がある資金(住宅購入や子供教育費)などが前提にあり、決して収益性だけを追求するわけではありません。

中々お金が増えない時代だからこそ、リスクやメリットを把握しながら、使い道にそって目標設定し、上手にお金を増やしましょう。

家計資産の把握をしましょう

ステップ1・現状の確認

家計資産の分類と資産の運用の対象となる資金の把握

運用の対象となる資金は、下記表の使用目的のうち、使用予定資金、余裕資金が中心となります。
また、確定拠出年金制度を利用している場合はそれを考慮する必要があります。資金状況をしっかり把握しましょう。
生活資金 使用予定資金 余裕資金
日常の生活費などいつでも使えるお金で、ケガや病気などのいざという時の為のお金でもあります。 今後10年以内に使用する予定のあるお金です。例として住宅購入資金や子供の教育費などが上げられます。 生活資金や使用予定資金以外のお金です。特に使用予定が無い資金になります。

運用プランを考える

ステップ2へ・住宅ローンを選ぶ

お金をふやすためには時間と複利を味方につけ、リスク軽減のためには金融商品の性質を理解したうえで、資産を分散して行くことが大切です。

複利効果でお金を増やす

単利 複利
1〜3年経過分の利息色分け図単利で利息の増える様子 1〜3年経過分の利息色分け図複利で利息の増える様子
元金が一定ならば、定期的に受取る利息は一定です。元金からしか利息が発生しません。 発生した利息を元に、次々算入して利息から利息がうまれます。

時間分散(ドルコスト平均法)で投資する

定額購入なら、高い時に少なく、安い時に多く買うことが可能です。

  1月 2月 3月 合計
株価 1万 1万5000円 5000円
毎月定額購入
(3万円分購入)
購入株数 3株 2株 6株 10株
購入金額 3万円 3万円 3万円 9万円

毎月定量購入

(3株分購入)

購入株数 3株 3株 3株 9株
購入金額 3万円 4万5000円 1万5000円 9万円

商品の特徴を知り、性質のちがいを理解する

株 式
株式会社の株券を出資または、購入により取得して株主になると、企業の経営に参加したり企業が利益を上げたときに配当金を受け取ることができ、企業が解散した場合には財産の分配をうけとれます。株式においての大きなメリットは売買による利益ですが、会社の倒産、業績悪化による株価の下落といったリスクがあります。
債 券
国や企業などが、資金調達のために発行する借用書です。国内では国が発行する個人向け国債や5年10 年といった利付債、企業が発行する社債などがあります。また外貨建てや外国企業等が発券する外国債券 もあります。メリットは国債は元本保証です。デメリットは償還期限(満期)前に中途換金する場合の価格はそ の時々の市場価格(時価)になり元割6れもありますので注意が必要です。 また、外国債券は為替リスクにも考慮する必要があります。
投資信託
少額から投資する事が出来、投資家から集めたお金を運用の専門家が株式や債券等に投資し、その利益を投資家に還元する仕組みの金融商品です。証券投資にはリスクはつきものですが、投資信託は集められた資金 を分散投資し、リスク軽減に努めています。種類は大きく分けると、株式を主な投資対象とする株式投資信託と公社債を投資対象とする公社債券投資信託と2種類あります。メリットは分散投資でリスク軽減が見込める事ですが、あくまで元本保証ではありません。投資対象が外貨なら為替リスクもあります。
ETF(株価指数連動型上場投資信託)
日経平均株価(日経225)や東証株価指数(TOPIX)に連動するように設定された投資信託で、通常の投資信託と異なり、証券取引所に上場されています。株式と同じように時価で売買する事が出来る商品です。保有時のコストが通常より低く設定されています。インデックスファンドを発展した商品と言われています。
J-REIT(不動産投資信託)
投資家から集めた資金をオフィスビル・ホテル・ショッピングセンター・賃貸マンション等の不動産に投資し、そこから得られる賃料や売買益を投資家に分配スえう仕組みの商品です。ETFと同様証券取引所に上場していますか時価で売買できます。
外貨預金
米ドル、ユーロ、ポンド、オーストラリアドルなどの外貨通貨で行う預金です。円建てと比べると、金利が高く為替益を狙えるのが魅力です。預入時より引き出し時が円安であれば為替益を得る事が出来ます。為替手数料は通貨取扱銀行によって異なります。
商品ファンド
投資家から集めた資金を、運用の専門家が主に原油、農作物、貴金属等の商品先物に分散投資し、その利益を投資家に分配する金融商品です。商品先物以外の通貨、株価指数、金利等の先物やその他、最近では株式や債券などを投資対象とする大手証券会社の取扱もあります。
外国為替証拠金(保証金)取引【FX】
取引業者に証拠金(保証金)を担保として預け入れ、外貨を売買する取引です。取引通貨はいろいろあり、1万通貨単位で取引できます。レバレッジと呼ばれる証拠金の数十倍での取引が可能ですが、利益が高くなる可能性もあれば損失も同じく大きくなる可能性があります。外貨預金やMMFの年利よりも高めの金利になっています。手数料は取引業者によって異なります。

商品の特徴とリスクを考えて組み合わせる

リスク許容度バランスチェック

運用にあたり、一極集中は予想が的中すれば大きな利益が得られますが、その逆となると損失は大変大きいものになります。イギリスに「卵は一つのかごに盛ってはいけない」ということわざがあります。資産をいくつかに分けて置く事で、全てが損失する危険性を回避する考え方です。

アセットアロケーション(「国内株式」「国内債券」「海外証券」「不動産」「現金等価資産」など資産クラス別にどのような割合で分配するかという意思決定)ののち、そのクラスの中でもまた分散を行います。

ポートフォリオ分散図

家計資産の把握をしましょう

見直し・改善

資産運用をはじめてからも定期的に見直しをしましょう。半年、1年ごとに各資産や商品の値段が変動すると当初の配分比率が変わって、リスク度合いも変化します。以下の「リバランス」「リアロケーション」の2つの方法があります。マネープランを元に、市場状況や自分の目標に合わせ、十分検討してあなたに合った見直しをしましょう。

リバランス リアロケーション
運用で変化した配分割合を当初決めた配分へと調整し直す方法です。 基本的な配分割合そのものを見直す方法です。
ワンポイントアドバイス

投資は利益を沢山得る事が目的ではありません。あなたの生活の道具であるお金を働かせ、ライフプランでのあなたの目標に近づくための一つの手段です。あなたの生活・資産状況・目標・リスクを十分理解した上で、情報に振り回されることなく、自分に合った資産運用を自ら見つけていくことがとても大切です。

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